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30代フリーターのこれから|暮らしと仕事の考え方

30代フリーターが30代前半と後半で変わる暮らしと仕事の準備を考える記事のアイキャッチ

当サイトの記事は編集部が厚生労働省・総務省などの公的機関の公開情報と各社の公式情報、読者の声を調べて独自に執筆しています。制度や求人の条件は変わることがあるため、最新の情報は公式サイトで確認してください。当サイトの一部の記事には就職支援サービスへのリンク(広告)を含みます。

30代に入って、『このままフリーターでいいのかな』と考える時間が増えた方もいるはずです。周りの友達が転職や結婚をする話を聞くと、なおさら気になりますよね。

結論から言うと、30代フリーターは「30代前半と後半で何が変わるか」を知っておくと、暮らしと仕事の準備の順番が決めやすくなります。

この記事を読めば、年金や保険の手続き、正社員を目指すか続けるかの考え方、今から始められる準備が分かります。

目次

30代フリーターは、統計ではどう数えられる?

先に結論

総務省の労働力調査では、フリーターは15歳から34歳までの人を指します。だから30代前半はフリーターとして数えられ、35歳からは「非正規の職員・従業員」として数えられます。

『35歳になったら、フリーターじゃなくなるの?』と驚く方もいますよね。実は、これは統計上の分け方の話なんです。

働き方そのものが変わるわけではありません。ただ、若者向けの支援の対象年齢も、この区切りの近くに設定されているものがあります。

比べること30代前半(30〜34歳)30代後半(35〜39歳)
統計上の呼び方フリーター(15〜34歳)非正規の職員・従業員
わかものハローワーク対象(おおむね35歳未満)対象外になることが多い
地域若者サポートステーション対象(15〜49歳)対象(15〜49歳)
ハローワーク・職業訓練年齢を問わず使える年齢を問わず使える

2025年平均の非正規の職員・従業員は2,128万人で、非正規についた主な理由で最も多いのは「自分の都合のよい時間に働きたいから」でした(総務省 労働力調査(詳細集計))。30代でアルバイトとして働く人は、決して少なくありません。

35歳を境にした考え方は、35歳以上はフリーター?でくわしく紹介しています。

補足

統計や制度の数字は毎年更新されます。最新の内容は、総務省統計局や厚生労働省、日本年金機構のサイトで確かめてみてください。

30代前半と後半で変わること

求人、収入の差、支援の3つが少しずつ変わる

30代前半と後半では、選べる求人の中身、正社員との収入の差、使える若者向けの支援が少しずつ変わります。早めに知っておくと、準備の順番が決めやすくなります。

『30代になると、もう遅いのかな』と思ってしまう方もいますよね。そうではなく、年齢によって選べる求人や支援の中身が変わる、と考えると分かりやすいです。

変わること30代前半30代後半
求人未経験歓迎の若手向けの求人にも応募しやすい経験やスキルを見る求人が増える
収入の差正社員との差が少しずつ広がる時期差がさらに広がっていく
若者向けの支援わかものハローワークも使えるハローワークや職業訓練が中心になる
暮らし一人暮らしや住まいを見直す人が増える年金や老後のことも考え始める
30代前半と後半で変わる求人・収入の差・支援・暮らしの違いを比べた図解

賃金の統計で見る正社員との差

厚生労働省の令和7年賃金構造基本統計調査では、一般労働者の月の所定内給与は、30〜34歳で正社員・正職員が321.1千円、それ以外が233.8千円でした。35〜39歳では、正社員・正職員が352.6千円、それ以外が230.3千円です。

同じ調査では、正社員は年齢とともに上がって55〜59歳でピークになり、正社員以外は20代後半からほぼ横ばいです。差は年齢が上がるほど広がっています。

年齢正社員・正職員正社員・正職員以外
30〜34歳321.1千円233.8千円
35〜39歳352.6千円230.3千円

ここで大事なのは、数字を見て落ち込むことではありません。『この差をどう考えるか』を、自分の暮らしに当てはめてみることです。

求人の変わり方

30代前半は、「未経験歓迎」「若手を育てる」と書かれた求人にも応募しやすい時期です。30代後半になると、これまでの経験や資格を見る求人が増えていきます。

だからこそ、アルバイトで任されてきた仕事を、今のうちに言葉にしておくと役に立ちます。例えば「シフトの作成を任された」「新人に仕事を教えた」のような経験は、どの年齢でも話せる強みです。

30代前半のうちにやっておきたいこと
  • アルバイトで任された仕事を書き出しておく
  • 正社員を目指すか、今の働き方を続けるかを一度考える
  • わかものハローワークが近くにあるか確かめる
  • 国民年金や保険の手続きが済んでいるか確かめる

30代フリーターの暮らしのお金:年金・保険・税金

年金と保険は「自分で入るのか、勤め先で入るのか」を確かめる

30代フリーターの暮らしでは、国民年金、健康保険、税金の3つが大事です。勤め先の社会保険に入っているかどうかで、自分でする手続きが変わります。

『年金や保険のこと、ちゃんと分かっていない』という方も多いはずです。まずは、自分がどちらに当たるかを下の表で確かめてみてください。

働き方年金健康保険
勤め先の社会保険に入っている厚生年金(給料から引かれる)勤め先の健康保険
勤め先の社会保険に入っていない国民年金(自分で納める)国民健康保険(自分で入る)

国民年金は自分で納める

勤め先の厚生年金に入っていない人は、自分で国民年金の保険料を納めます。令和8年度の国民年金保険料は、月額17,920円です(日本年金機構)。

払うのが難しい時は、申請により保険料の免除を受けられることがあります。納付猶予制度は20歳以上50歳未満の人が対象なので、30代も使えます。

免除や猶予を受けた期間は、10年以内なら後から納められます(追納)。手続きは、フリーターの国民年金でくわしく紹介しています。

社会保険に入れる働き方か確かめる

アルバイトでも、厚生年金の被保険者が51人以上の会社などで、週20時間以上働く学生ではない人は、厚生年金と健康保険の加入の対象になります(日本年金機構)。いわゆる年収106万円の壁と呼ばれる賃金の要件は、2026年10月に撤廃される予定です(厚生労働省)。

会社の規模の要件も、段階的に縮小されていきます。今の職場で入れるかどうかは、勤め先の担当者に聞いてみてください。

税金の目安

所得税は、令和8年度の改正で、給与だけの人は2026年分なら年収178万円までかからない水準になりました(国税庁・財務省)。社会保険料の控除などで、実際の税額は人によって変わります。

住民税は、所得税とは別に市区町村がかけるもので、かからなくなる基準も市区町村で違います。くわしくは、お住まいの市区町村の窓口で確かめてみてください。

よくある失敗

勤め先を変えた時に、年金や健康保険の切り替えの手続きを忘れてしまうことがあります。社会保険から外れた時は、市区町村の窓口で国民年金と国民健康保険の手続きをしておきましょう。

正社員を目指すか、フリーターを続けるか

どちらを選んでも、準備しておくことは同じ

30代フリーターは、正社員を目指す道と、今の働き方を続ける道のどちらも選べます。どちらを選ぶにしても、年金や保険を整えて、働いてきた経験を言葉にしておくことは役に立ちます。

『正社員になるべきか、このままでいいのか』と迷っている方は多いですよね。結論から言うと、どちらが正解というより、自分が大事にしたいことで決めるのが自然です。

正社員を目指すと変わること
  • 収入が年齢とともに上がりやすい
  • 厚生年金と健康保険に入れる
  • 任される仕事が増えていく
正社員を目指す時に考えたいこと
  • 働く時間や休みを自分で決めにくくなる
  • 転勤や異動がある会社もある
  • 就職活動の時間をつくる必要がある

正社員を目指す時に使える道

30代から正社員を目指す道は、いくつかあります。下の表で、自分に近いものを探してみてください。

道どんな形か出典
今のバイト先の正社員登用会社は、短時間や有期で働く人が正社員になれる措置をとることになっているパートタイム・有期雇用労働法 第13条
無期転換同じ会社との有期契約が通算5年を超えると、申し込めば無期契約になる。正社員になるとはかぎらない労働契約法 第18条
紹介予定派遣派遣先に直接雇われることを予定した派遣。同じ人について6か月まで厚生労働省の指針
トライアル雇用原則3か月の試行雇用の後、常用雇用を目指す。対象の条件がある厚生労働省

今の職場で正社員を目指す方法は、正社員登用制度とはでくわしく紹介しています。30代からの就職の進め方は、30代フリーターの就職にまとめています。

30代の面接でよく聞かれること

30代でフリーターから正社員を目指すと、面接では「なぜ今、正社員を目指すのか」と「これまで何をしてきたか」をよく聞かれます。『正直に話していいのかな』と迷いますよね。

答える時は、これまでの経験と、これからの目標をつなげて話すと伝わりやすくなります。例えば、こんな形です。

「アルバイトで長く売り場を任されてきました。この経験を活かして、責任のある立場で長く働きたいと考えています」

面接の受け答えは、フリーターの面接でよく聞かれる質問でくわしく紹介しています。

公務員という道もある

高卒で数年たった人は、国家公務員の一般職(社会人試験(係員級))を受けられることがあります。人事院の2026年度の受験案内では、1986年4月2日以降に生まれた人で、高卒者試験の期間が過ぎた人が対象です。

区分の休止など、年度ごとに変わることがあるので、受験案内で確かめてみてください。くわしくはフリーターから公務員になるにはで紹介しています。

フリーターを続けるなら

今の働き方を続けると決めた場合も、そのままにしないで整えておきたいことがあります。特に、年金と保険、収入の見通しの3つです。

フリーターを続けると決めた時に確かめること
  • 国民年金か厚生年金のどちらに入っているか確かめる
  • 社会保険に入れる働き方に変えられないか、勤め先に聞く
  • 1年間の収入の見通しを書き出す
  • 長く続けられる職場かどうか、働く日数や体の負担を見直す

ずっとフリーターで働く時の考え方は、ずっとフリーターでいるとどうなる?で紹介しています。

今から始められる準備と、相談できる窓口

3か月で「整える・考える・動く」を1つずつ進める

30代フリーターの準備は、一度に全部やろうとしなくて大丈夫です。最初の1か月で暮らしのお金を整え、次の1か月でこれからを考え、3か月目に動き出す、のように分けると進めやすくなります。

『何から手をつければいいか分からない』という方のために、3か月の準備の例を挙げておきます。自分のペースに合わせて前後させてみてください。

30代フリーターの3か月の準備
  1. 1か月目:国民年金と健康保険の加入を確かめ、未納があれば窓口で相談する
  2. 1か月目:1年間の収入と、毎月の生活費を書き出す
  3. 2か月目:アルバイトで任された仕事と、続けられそうな仕事を書き出す
  4. 2か月目:正社員を目指すか、今の働き方を続けるかを決める
  5. 3か月目:ハローワークやサポステで相談し、応募や職業訓練の計画を立てる
30代フリーターが3か月で暮らしのお金を整え、これからを考え、動き出す準備の流れを示した図解

書き出しておきたい暮らしのお金

1か月目の書き出しでは、次の項目を並べてみてください。毎月の出ていくお金が分かると、正社員を目指すか続けるかを考える時の材料になります。

書き出す項目見ておきたいこと
毎月の手取り季節やシフトで変わる幅
家賃や家に入れるお金収入に対してどのくらいか
国民年金・健康保険自分で納めているか、未納がないか
貯金毎月いくら残せているか

相談できる公的な窓口

30代フリーターが使える公的な窓口は、いくつかあります。どれも無料で相談できるものが多いので、気軽に使ってみてください。

窓口対象主にできること
ハローワーク仕事を探している人求人の紹介、職業相談、応募書類の相談
わかものハローワーク正社員を目指すおおむね35歳未満の若者担当者制の相談、応募書類と面接の対策。無料
地域若者サポートステーション働くことに悩みを抱えている15歳から49歳キャリアコンサルタントへの相談、講座、職場体験。無料
ハロートレーニング仕事を探している人職業訓練。受講料は原則無料(テキスト代は自己負担)

サポステは、令和7年度4月現在で全国179か所にあります(サポステ公式)。ハローワークの使い方は、フリーターのハローワークの使い方で紹介しています。

職業訓練を受けながら準備する

雇用保険を受けられない人は、求職者支援訓練を受けられることがあります。一定の要件を満たすと、職業訓練受講給付金として月額10万円などが支給されます(厚生労働省)。

主な要件には、本人の収入が月8万円以下、世帯の収入が月30万円以下、世帯の金融資産が300万円以下などがあります。くわしくは、フリーターの職業訓練で紹介しています。

30代フリーターがハローワーク風の窓口で相談する時の、机の上の書類と手元

30代フリーターでよくある相談

「正社員かこのままか」「登用試験」「住まい」の相談が多い

30代フリーターからは、正社員になるべきかこのままでいいか、正社員登用の試験に落ちた、実家暮らしのままでいいか、という相談がよく寄せられます。

正社員になるべきか、このままフリーターでいいか

実家暮らしの30歳で、正社員を目指すか、今まで通りフリーターでいいか迷っているという相談です。『どちらを選んでも後悔しそう』と感じてしまいますよね。

そんな時は、5年後の暮らしを具体的に思い浮かべてみてください。どこに住んで、どのくらいの収入で、どんな働き方をしていたいかを書き出すと、どちらに近いかが見えてきます。

5年後の希望近い道
収入を年齢とともに上げたい正社員を目指す
働く時間を自分で決めたいフリーターを続けて、保険と年金を整える
今の職場で長く働きたい正社員登用を目指す

長く働いたバイト先で、正社員登用の試験に落ちました

5年ほど働いたバイト先で正社員登用の試験を受けたけれど落ちた、という相談です。長く頑張ってきた分、つらい気持ちになりますよね。

まずは、落ちた理由を聞ける場合は聞いてみてください。次の機会に受け直せるのか、何を伸ばせばいいのかが分かることもあります。

同時に、外の会社への就職も考えておくと、選べる道が広がります。例えば、こんなふうに上司に聞いてみるのも一つの方法です。

「今回の結果を次に活かしたいので、足りなかったところを教えていただけますか?」

「次の登用の機会はいつごろになりそうでしょうか?」

一人暮らしは経験しておいたほうがいい?

30代で実家暮らしのフリーターが、一人暮らしを経験したほうがいいか迷っているという相談です。結論から言うと、正解はなく、収入の見通しと暮らしの目的で決めるのが自然です。

一人暮らしを考えるなら、まずは家賃と生活費を書き出して、今の収入で続けられるかを確かめてみてください。くわしくはフリーターの一人暮らしで紹介しています。

よくある質問

30代でフリーターなのは珍しいですか?

総務省の労働力調査では、2025年平均の非正規の職員・従業員は2,128万人でした。30代でアルバイトとして働く人も、決して少なくありません。

30代フリーターでも国民年金の納付猶予は使えますか?

納付猶予制度は20歳以上50歳未満が対象なので、30代も使えます。本人と配偶者の前年の所得が一定額以下の場合で、申請が必要です(日本年金機構)。

30代でフリーターから正社員を目指せますか?

目指せます。今のバイト先の正社員登用、紹介予定派遣、ハローワークでの求人探しなどの道があります。30代前半なら、わかものハローワークも使えます。

35歳になると何が変わりますか?

統計上はフリーターではなく、非正規の職員・従業員として数えられます。わかものハローワークの対象から外れることが多いので、ハローワークやサポステが中心になります。

30代フリーターが職業訓練を受けることはできますか?

できます。ハロートレーニングは仕事を探している人向けの職業訓練で、受講料は原則無料です(テキスト代は自己負担)。雇用保険を受けられない人向けの求職者支援訓練もあります。

まとめ

この記事の要点
  • 統計では、フリーターは34歳までで、35歳からは非正規の職員・従業員として数えられる
  • 30代前半と後半では、求人、正社員との収入の差、使える支援が少しずつ変わる
  • 勤め先の社会保険に入っていない人は、国民年金と国民健康保険を自分で手続きする
  • 正社員を目指す道も、フリーターを続ける道も、年金と保険を整えることは同じ
  • ハローワーク、わかものハローワーク、サポステ、職業訓練を無料で使える

まずは、国民年金と健康保険の加入を確かめるところから始めてみてください。フリーターの基本はフリーターとはにまとめています。

フリーターガイド

フリーターガイド 編集部

フリーターの意味や働き方、正社員への就職・就活の進め方、年齢や学歴ごとの動き方、年収・一人暮らし・年金や保険まで、フリーターとして働く人とこれからを考える人の目線で整理している情報サイトです。 公式サイト

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