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中卒フリーターの仕事と正社員への道

中卒フリーターが仕事の探し方と選択肢を広げる道を考える記事のアイキャッチ

当サイトの記事は編集部が厚生労働省・総務省などの公的機関の公開情報と各社の公式情報、読者の声を調べて独自に執筆しています。制度や求人の条件は変わることがあるため、最新の情報は公式サイトで確認してください。当サイトの一部の記事には就職支援サービスへのリンク(広告)を含みます。

中学を卒業してからアルバイトで働いていて、『中卒だと正社員は無理なのかな』と考えてしまう方もいますよね。

結論から言うと、中卒フリーターでも正社員を目指す道はあります。学歴を問わない求人から探す道と、高卒認定や資格で選択肢を広げる道の2つを知っておくと、次の一歩が決めやすくなります。

この記事を読めば、中卒で応募できる仕事の探し方と、選択肢を広げる方法を比べられます。

目次

中卒はフリーターになるしかない?まず知っておきたいこと

先に結論

中卒だからフリーターになるしかない、ということはありません。学歴不問の正社員求人もありますし、高卒認定や職業訓練で選べる仕事を増やすこともできます。

『周りは高校に行っているのに、自分だけ…』と思うと、気持ちが重くなりますよね。でも、今アルバイトで働いていること自体が、仕事を続けてきた経験なんです。

総務省の労働力調査では、フリーターは15〜34歳でパート・アルバイトとして働く人などを指します(男性は卒業者、女性は卒業者で未婚の人)。中学を卒業して働いている人も、この「卒業者」に入ります。

フリーターという言葉の意味は、フリーターとはでくわしく紹介しています。

中卒フリーターの道は大きく2つ

中卒からのこれからは、大きく分けると次の2つの道があります。どちらか1つに決める必要はなく、組み合わせる人も多いです。

道どんな進め方か向いている人
今の学歴のまま正社員を目指す学歴不問・未経験歓迎の求人に応募する早く安定した収入がほしい
学歴や資格で選択肢を広げる高卒認定、定時制・通信制高校、資格、職業訓練応募できる仕事の幅を広げたい

例えば、働きながら高卒認定の勉強をして、合格してから応募先を広げる、という進め方もできます。

補足

制度や試験の内容は変わることがあります。最新の内容は、文部科学省や厚生労働省のサイトで確かめてみてください。

年齢によって、考えたいことが少しずつ変わる

中卒フリーターといっても、10代と20代では考えたいことが少し違います。自分の年齢に近い行を見てみてください。

年齢考えたいこと使える窓口の例
16〜19歳高卒認定や定時制・通信制高校で学び直すか。親の扶養に入っているかハローワーク、サポステ
20歳前後国民年金の手続き。正社員を目指すか学び直すかハローワーク、わかものハローワーク
20代半ば〜後半経験が活きる仕事を軸に正社員を目指すわかものハローワーク、就職エージェント
30代経験と資格を組み合わせて応募先を選ぶハローワーク、サポステ、職業訓練

10代のうちは、学び直しの選択肢を残しておけるのが強みです。20代以降は、アルバイトで積み上げた経験が話せる材料になっていきます。

中卒で応募できる仕事の探し方

「学歴不問」と「未経験歓迎」の2つの言葉で探す

中卒フリーターが正社員の求人を探す時は、応募資格に「学歴不問」と書かれた求人から見ていくと探しやすくなります。そこに「未経験歓迎」が重なっていれば、さらに応募しやすくなります。

『どんな仕事なら中卒でも応募できるの?』と迷いますよね。求人の応募資格は会社ごとに違うので、まずは書き方の読み方を知っておきましょう。

求人の書き方意味中卒での応募
学歴不問学歴を条件にしていない応募できる
中卒以上中学を卒業していれば応募できる応募できる
高卒以上高校の卒業が条件原則として難しい
高卒以上(高卒認定可)高卒認定の合格でも応募できる高卒認定に合格すれば応募できる

学歴不問の求人が見つかりやすい仕事の例

中卒から正社員を目指す人が多い仕事には、現場で仕事を覚えていくタイプのものが多くあります。下の表は、アルバイト経験とのつながりで見た例です。

仕事つなげやすいバイト経験くわしい記事
工場・製造倉庫・軽作業・調理工場・製造の正社員に
介護接客・飲食介護職の正社員に
飲食店の社員飲食のキッチン・ホールフリーターからなれる職業
販売コンビニ・スーパー・アパレルフリーターからなれる職業
営業接客・販売営業職の正社員に

仕事ごとに体を使う量や働く時間帯が違うので、自分が続けられそうかも一緒に考えてみてください。

例えば、立ち仕事が平気なら販売や飲食、決まった手順の作業が得意なら工場や倉庫、人の役に立つ実感がほしいなら介護、のように選ぶ人もいます。『やりたいことが分からない』という時は、得意なことから候補を出してみてください。

どこで求人を探すか

求人を探す場所は1つに絞らなくて大丈夫です。相談しながら探したいならハローワーク、自分のペースで見たいなら求人サイト、と使い分けるのがおすすめです。

探す場所良いところ
ハローワーク求人の紹介や職業相談、応募書類の相談を受けられる
わかものハローワークおおむね35歳未満で正社員を目指す人向け。担当者制の相談が無料
地域若者サポートステーション15歳〜49歳で働くことに悩みがある人向け。講座や職場体験も無料
求人サイト学歴不問などの条件で絞って、多くの求人を見られる

ハローワークの使い方は、フリーターのハローワークの使い方で紹介しています。

中卒フリーターが学歴不問・未経験歓迎の求人を探す時の、求人の書き方と探す場所をまとめた図解
よくある失敗

「高卒以上」の求人だけを見て、『中卒が応募できる仕事はない』と決めつけてしまうことがあります。学歴不問や中卒以上の求人もあるので、応募資格の欄を1つずつ読んでみてください。

高卒認定・資格・職業訓練で選択肢を広げる道を比べる

何を広げたいかで、選ぶ道が変わる

応募できる求人を広げたいなら高卒認定、仕事のスキルを証明したいなら資格、未経験の仕事の技術を身につけたいなら職業訓練が向いています。目的に合わせて選んでみてください。

『結局、どれをやればいいの?』と迷う方のために、4つの道を表で比べました。

道できるようになること気をつけたいこと
高卒認定大学・短大・専門学校の受験資格が得られる。高卒と同等とみなす採用試験・資格もある合格しても最終学歴は「高校卒業」にならない
定時制・通信制高校卒業すれば最終学歴が高卒になる卒業までに時間がかかる
資格その仕事に必要な知識があることを示せる仕事に関係のある資格を選ぶ
職業訓練(ハロートレーニング)未経験の仕事の技術を身につけられる。受講料は原則無料テキスト代は自己負担。対象の条件がある
高卒認定・定時制や通信制高校・資格・職業訓練の4つの道で、できるようになることと気をつけたいことを比べた図解

高卒認定の受験資格と合格の条件

高等学校卒業程度認定試験(高卒認定)は、受験する年度の終わりまでに満16歳以上になる人が受けられます。年2回、第1回と第2回があります(文部科学省)。

合格には、国語、地理、歴史、公共、数学、理科、英語、情報の必修科目に合格する必要があります。情報は令和8年度から加わった新しい科目です。

高校で取った単位などで一部の科目は免除できます。ただ、全科目の免除はできず、最低1科目は受験します。

高卒認定と高校卒業は何が違う?

高卒認定に合格すると、高校卒業者と同等以上の学力があると認められます。ただ、高校を卒業しなければ、最終学歴は「高校卒業」にはなりません(文部科学省)。

『じゃあ、取っても意味がないの?』と思う方もいますよね。そんなことはなく、合格を高校卒業と同等とみなす採用試験や国家資格もあります。

満18歳未満で合格した人は、18歳の誕生日から合格の効力が生じます。

高卒認定を考える時に確かめること
  • 受けたい仕事や学校が、高卒認定を認めているか
  • 高校で取った単位があるか(免除できる科目があるか)
  • 働きながら勉強する時間をどれくらい取れるか
  • 次の試験の日程と申し込みの期間

職業訓練と資格の選び方

ハロートレーニングは、仕事を探している人向けの職業訓練で、受講料は原則無料です(テキスト代は自己負担)。雇用保険を受けられない人向けの求職者支援訓練もあります。

一定の要件を満たすと、職業訓練受講給付金として月額10万円などが支給されます(厚生労働省)。くわしくは、フリーターの職業訓練で紹介しています。

資格の選び方は、フリーターが取っておきたい資格で紹介しています。応募したい仕事の求人に、どんな資格が書かれているかを先に見ておくと選びやすくなります。

中卒フリーターが正社員を目指す進め方

「相談・書類・応募」の順に進める

中卒フリーターが正社員を目指す時は、まず相談できる場所を1つ決めて、書類を作り、応募する、の順に進めると迷いにくくなります。一人で全部やろうとしなくて大丈夫です。

『何から始めればいいか分からない』という方のために、進め方を手順にしました。

中卒から正社員を目指す手順
  1. これまでのバイト先と期間、任された仕事を書き出す
  2. ハローワークや就職支援の窓口に相談する
  3. 学歴不問・未経験歓迎の求人から、続けられそうな仕事を選ぶ
  4. 履歴書を作り、何社かに応募する
  5. 面接で聞かれたことをメモして、次の面接に活かす

履歴書の学歴欄の書き方

履歴書の学歴欄には、中学校の卒業を書きます。高校に入学して中退した場合は、入学と中退の両方を書くのが一般的です。

高卒認定に合格している場合は、資格の欄などに書けます。書き方は、フリーターの履歴書の書き方でくわしく紹介しています。

面接で話すこと

面接では、学歴よりも「今、何ができるか」と「長く働けるか」を見られることが多いです。アルバイトで続けてきたことを、自分の言葉で話せるようにしておきましょう。

例えば、こんな話し方があります。

「中学を卒業してから、スーパーで品出しの仕事を続けてきました。毎朝決まった時間までに売り場を整える仕事なので、時間を守ることには自信があります」

「なぜ高校に行かなかったのか」と聞かれたら

面接では、高校に進学しなかった理由や中退した理由を聞かれることがあります。『正直に話していいのかな』と迷いますよね。

結論から言うと、事情を細かく話す必要はありません。短く事実を伝えて、今どう考えているかにつなげれば大丈夫です。

状況答え方の例
家庭の事情で進学しなかった「家庭の事情で、中学を卒業してすぐ働き始めました」
高校を中退した「高校は事情があって中退し、その後はアルバイトで働いてきました」
学び直しを考えている「今は働きながら、高卒認定の勉強をしています」

どの場合も、最後に「これからは長く働いて、仕事を覚えていきたい」と前向きな言葉で締めると、話がまとまります。

就職エージェントに相談する道もある

一人で求人を探すのが不安な時は、就職エージェントに相談する方法もあります。担当者が求人の紹介や書類の添削、面接の対策を手伝ってくれます。

例えば、第二新卒エージェントneoは、20代に特化した就職・転職のサポートです。公式サイトでは、対象を「第二新卒・高卒・中卒・既卒・フリーター」としています。対象かどうかは公式サイトで確かめてみてください。

PR|第二新卒エージェントneo

フリーターからの正社員就職を相談する

20代の第二新卒・高卒・中卒・既卒・フリーターを対象にした就職・転職のサポートです。キャリアアドバイザーとの個別相談、履歴書・職務経歴書の添削、未経験OKの正社員求人の紹介など、内定までサポートを受けられます。対象や利用条件は公式サイトで確認してください。

20代向け第二新卒エージェントneoに相談する

サービスの内容・対象は変わることがあります。最新の情報は公式サイトで確認してください。

中卒フリーターの暮らしで確かめておきたいこと

20歳の年金、保険、税金の3つを押さえる

中卒で早くから働いている人は、20歳になると国民年金の手続きが始まります。勤め先の社会保険に入っているかどうかで、自分でする手続きが変わります。

『年金や保険のことは、正直よく分からない』という方も多いですよね。まずは自分がどちらに当たるかを、下の表で確かめてみてください。

働き方年金健康保険
勤め先の社会保険に入っている厚生年金勤め先の健康保険
入っていない・親の扶養にも入っていない20歳から国民年金(自分で納める)国民健康保険
親の扶養に入っている20歳から国民年金(自分で納める)親の健康保険の被扶養者

日本に住む20歳以上60歳未満の人は、国民年金に加入します(日本年金機構)。令和8年度の国民年金保険料は月額17,920円です。

払うのが難しい時は、申請により免除や納付猶予を受けられることがあります。くわしくは、フリーターの国民年金で紹介しています。

社会保険に入れる働き方か

アルバイトでも、厚生年金の被保険者が51人以上の会社などで、週20時間以上働く学生ではない人は、厚生年金と健康保険の加入の対象になります(日本年金機構)。

いわゆる年収106万円の壁と呼ばれる賃金の要件は、2026年10月に撤廃される予定です(最新は厚生労働省で確かめてみてください)。

中卒フリーターでよくある相談

「正社員になれるか」「高卒認定の後」「仕事選び」の相談が多い

中卒フリーターからは、正社員で雇ってくれるところはあるか、高卒認定を取った後どうするか、どんな仕事を選べばいいか、という声がよく聞かれます。

20代になって税金の支払いも増えたので、正社員で働きたい

実家暮らしの中卒フリーターで、年金や税金の支払いが重くなってきたので正社員の仕事を探したい、という相談です。『正社員で雇ってくれるところなんてあるのかな』と不安になりますよね。

結論から言うと、学歴不問の正社員求人はハローワークや求人サイトで探せます。20代なら、わかものハローワークや就職エージェントなど、若い人向けの支援も使えます。

高卒認定は取ったけれど、進学するお金がない

高卒認定には合格したけれど、進学の余裕がなくバイトを掛け持ちしている、という相談です。せっかく合格したので、活かしたいですよね。

高卒認定は、進学のためだけのものではありません。「高卒以上(高卒認定可)」の求人や、高卒と同等とみなす採用試験に応募するために使えます。

高卒認定の使い道例
就職高卒認定を認めている求人に応募する
試験高卒と同等とみなす採用試験や国家資格を受ける
進学余裕ができた時に、大学・専門学校を受験する

バイトがなかなか続かない

中卒フリーターで、どのアルバイトも長く続かず、正社員なんて無理だと感じているという相談です。『自分は働くのに向いていないのかも』と考えてしまいますよね。

続かない時は、何が合わなかったのかを書き出してみてください。人間関係、働く時間帯、体の負担など、理由が分かると次に選ぶ仕事が変わります。

働くこと自体に悩みがある時は、地域若者サポートステーションで相談したり、ジョブトレ(就業体験)を試したりする方法もあります。

中卒フリーターにおすすめの仕事は?お金に余裕ができたら高校に通いたい

今は働いて、余裕ができたら高校に通いたいという相談です。この場合は、働く時間が決まっていて、勉強の時間を作りやすい仕事を選ぶのがおすすめです。

例えば、シフトが固定しやすい工場や倉庫の仕事、日中の販売の仕事などは、夜や休みに勉強の時間を作りやすくなります。定時制・通信制高校に通うなら、通学の日と重ならない働き方を選んでみてください。

補足

学校のことや家庭のことで気持ちがつらい状態が続く時は、一人で抱えず、医療機関や公的な相談窓口に相談してみてください。

よくある質問

中卒フリーターでも正社員になれますか?

なれます。学歴不問・未経験歓迎の正社員求人は、ハローワークや求人サイトで探せます。若い人向けのわかものハローワークや就職エージェントも使えます。

中卒はフリーターと呼ばれますか?

総務省の労働力調査では、15〜34歳でパート・アルバイトとして働く人などをフリーターとしています。中学を卒業して働いている人も、条件に当てはまればフリーターに入ります。

高卒認定に合格すると、最終学歴は高卒になりますか?

なりません。高校を卒業しなければ最終学歴は「高校卒業」にはなりません。ただ、大学などの受験資格が得られ、高卒と同等とみなす採用試験や国家資格もあります。

働きながら高校を卒業する方法はありますか?

定時制高校や通信制高校に通う方法があります。卒業すれば最終学歴は高卒になります。通学の日や時間は学校ごとに違うので、働き方と両立できるかを先に確かめてみてください。

職業訓練は中卒でも受けられますか?

ハロートレーニングは仕事を探している人向けの職業訓練です。コースごとに条件があるので、ハローワークの窓口で確かめてみてください。

まとめ

この記事の要点
  • 中卒フリーターでも、学歴不問・未経験歓迎の正社員求人に応募できる
  • 高卒認定、定時制・通信制高校、資格、職業訓練で選択肢を広げられる
  • 高卒認定に合格しても、最終学歴は高校卒業にはならない
  • ハローワーク、わかものハローワーク、サポステを無料で使える
  • 20歳になったら国民年金の手続きを確かめておく

まずは、これまでのバイト先と任された仕事を書き出して、相談できる窓口を1つ決めてみてください。高卒からの道は高卒フリーターのこれからでも紹介しています。

フリーターガイド

フリーターガイド 編集部

フリーターの意味や働き方、正社員への就職・就活の進め方、年齢や学歴ごとの動き方、年収・一人暮らし・年金や保険まで、フリーターとして働く人とこれからを考える人の目線で整理している情報サイトです。 公式サイト

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