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就職しないまま学校を卒業して、アルバイトを続けている。履歴書や求人を見ていると、『自分は既卒?フリーター?』と迷うことがありますよね。
結論から言うと、既卒とフリーターは「何を表す言葉か」が違うので、両方にあてはまる人がたくさんいます。就活で大事なのは、卒業後3年以内なら新卒枠で応募できる場合があるという点です。
この記事を読めば、既卒とフリーターの違いと、自分に合った応募の仕方が分かります。
既卒とフリーターの違いは「何を表す言葉か」
既卒は「学校を出てから正社員として就職していない」という経歴を表す言葉です。フリーターは「アルバイトやパートで働いている」という今の働き方を表す言葉なんです。
『どちらか1つに決めないといけないの?』と思う方も多いはずです。実は、2つは別の物差しなので、重なっていても問題ありません。
| 言葉 | 何を表すか | 主に使われる場面 |
|---|---|---|
| 既卒 | 卒業後に正社員の経験がない経歴 | 新卒採用・既卒採用の応募条件 |
| フリーター | パート・アルバイトで働く今の状態 | 統計、暮らしや働き方の話 |
| 第二新卒 | 卒業後に一度就職し、数年以内に転職を考える経歴 | 中途採用の中の若手向けの枠 |
既卒や第二新卒は、法律で決まった定義があるわけではありません。会社ごとに少しずつ意味が違うので、求人の応募条件を読んで確かめるのがいちばん確実です。
統計の「フリーター」には年齢の決まりがある
総務省の労働力調査では、15〜34歳の卒業者(女性は未婚の人)が対象です。そのうち、パート・アルバイトで働く人やその仕事を探している人などを「フリーター」と数えます。
2025年平均では、男性65万人・女性78万人でした(総務省 労働力調査)。言葉の意味のくわしいところは、フリーターとは?で紹介しています。
既卒・第二新卒・フリーターの重なり
既卒でアルバイトをしている人は「既卒のフリーター」です。正社員を辞めてアルバイトをしている人は「第二新卒のフリーター」と言えます。
『言葉が多すぎて、余計に分からなくなる』という声もよく聞かれます。下の判定表で、自分がどこにあたるか確かめてみてください。

| 卒業後に正社員の経験 | 今の働き方 | 呼ばれ方の例 |
|---|---|---|
| ない | アルバイト・パート | 既卒のフリーター |
| ない | 働いていない・就活中 | 既卒 |
| ある(短い期間) | アルバイト・パート | 第二新卒のフリーター |
| ある(短い期間) | 正社員として在職中 | 第二新卒 |
| ない | 正社員として内定・入社 | 既卒から就職 |
例えば、大学を出て就職先が決まらず、1年アルバイトを続けている23歳なら「既卒のフリーター」です。新卒で入った会社を半年で辞めてアルバイトをしている人なら、第二新卒の枠も選べます。
第二新卒の考え方は、第二新卒とは?フリーターは第二新卒になる?でくわしく紹介しています。
大学や専門学校を中退した人は既卒?
既卒は「学校を卒業した人」に使う言葉なので、中退した人は既卒とは呼ばれないことが多いです。求人によっては「中退」を別に書いて、応募できるかを示している場合もあります。
『じゃあ自分は何にあたるの?』と迷う方は、最終学歴で考えてみてください。高校を卒業してから大学を中退した人なら、最終学歴は高校卒業です。
中退してからの進め方は、大学中退後にフリーターになった人の就職の進め方で紹介しています。
履歴書の職歴欄は、アルバイト先の名前や期間を事実のとおりに書きます。「既卒」「フリーター」という言葉を書く欄はないので、呼び方に悩みすぎなくて大丈夫です。
卒業後3年以内は、新卒枠を使える場合がある
厚生労働省の青少年雇用機会確保指針では、会社は新卒の採用枠に、卒業後少なくとも3年間は応募できるようにするべきとされています。
『もう卒業したから、新卒の就活は終わり』と思っていた方もいるはずです。でも、卒業後3年以内なら、新卒の求人に応募できる会社があるんです。
ただ、この指針は会社に配慮を求める内容で、すべての会社が受け付けるとは限りません。求人に「既卒可」「卒業後3年以内可」とあるかを確かめてみてください。
- 卒業した年月を確かめ、3年以内かどうかを数える
- 新卒向けの求人で「既卒可」「卒業後3年以内可」の表記を探す
- 表記がない会社は、採用ページの問い合わせ先で確かめる
- 新卒と同じ日程で、説明会やエントリーに参加する
- 面接では、卒業後に何をしていたかを短く説明できるようにする
新卒の就活から外れた時の考え方は、新卒でフリーターになった時の選択肢と動き方も参考にしてみてください。
「3年以内」はいつから数える?
数え始めは、学校を卒業した日です。例えば3月に卒業した人なら、3年後の3月までが目安になります。
ただ、会社によっては「卒業後3年以内」を応募の時点で見るのか、入社の時点で見るのかが違うことがあります。気になる時は、応募の前に採用の窓口で確かめてみてください。
新卒枠と既卒の採用、どちらで受けるか
新卒枠は、研修をそろえて受けられるなど、同期と一緒に始めやすいのが特徴です。ただ、入社は春になることが多く、応募から働き始めるまでに時間がかかります。
既卒歓迎の求人や中途採用の枠は、通年で募集していることが多いです。早く働き始めたい方は、こちらと並べて考えてみてください。
| 比べること | 新卒枠で受ける | 既卒歓迎・中途の枠で受ける |
|---|---|---|
| 応募の時期 | 新卒と同じ日程 | 通年が多い |
| 入社の時期 | 春が多い | 内定から早めのことが多い |
| 一緒に入る人 | 同期の新卒 | 少人数や1人のことも |
| 向いている人 | 卒業後の年数が浅く、春から始めたい | すぐに働きたい・収入を早く安定させたい |
既卒のフリーターが就活で準備しておきたいこと
既卒の就活でよく聞かれるのは、卒業後の過ごし方です。アルバイトで続けたことを、短く前向きに話せるようにしておくと安心です。
『バイトしかしていないのに、何を話せばいいの?』と思いますよね。実は、アルバイトで任されたことは、立派な話の材料になります。
面接でよくあるやりとりの例です。
「卒業後はどうしていましたか?」
「飲食店のアルバイトで、新人に仕事を教える役を任されていました。人に教える経験を、正社員の仕事でも活かしたいと考えています」
- 卒業した年月と、3年以内かどうかを確かめる
- アルバイトで任されたことを3つ書き出す
- 就職しなかった理由を、短く正直に言えるようにする
- 応募したい業界や職種を2〜3に絞る
卒業してからの年数で変わる動き方
同じ既卒のフリーターでも、卒業してからの年数で使いやすい枠が少しずつ変わります。今の自分に近い行を見てみてください。
| 卒業してから | 使いやすい枠 | 先にやること |
|---|---|---|
| 1年目 | 新卒枠・既卒歓迎の求人 | 次の新卒の日程を調べ、説明会に申し込む |
| 2年目 | 新卒枠・既卒歓迎の求人 | 新卒枠の締め切りを確かめ、並行して既卒歓迎も受ける |
| 3年目 | 新卒枠の最後の年になりやすい | 既卒歓迎や若手の中途の枠を中心にする |
| 3年を過ぎた | 既卒歓迎・未経験歓迎の求人 | アルバイトで任されたことを話せるようにする |
『2年目なのに、まだ間に合う?』と不安になる方もいますよね。新卒枠にこだわりすぎず、既卒歓迎の求人を並べて受けると、選べる会社が広がります。
就職しなかった理由は、短く正直に
面接では「なぜ卒業時に就職しなかったのか」もよく聞かれます。言い訳を長く話すより、理由を一言で伝えて、今の考えにつなげる方が伝わりやすいです。
「卒業時は進みたい方向が決めきれず、就活をやめてしまいました。アルバイトを続けるうちに接客の仕事が合うと分かり、正社員として長く働きたいと考えています」
このくらいの長さで十分です。理由を作り変えたりせず、事実のまま話してみてください。
大学を出た方の動き方は大卒フリーターの就職、就活全体の流れはフリーターの就活で紹介しています。
卒業後の年数が増えるほど、新卒枠を使える会社は少なくなっていきます。迷っている間も、求人を見ることだけは続けておきましょう。
一人で進めるのが不安な時は
既卒の就活は、大学のキャリアセンターや学校の先生に頼りにくいことがあります。わかものハローワークでは、正社員を目指すおおむね35歳未満の若者が、担当者制の相談や書類・面接の対策を無料で受けられます(厚生労働省)。
20代向けの就職エージェントも、既卒やフリーターの相談を受けています。例えば第二新卒エージェントneoは、公式サイトで対象を「第二新卒・高卒・中卒・既卒・フリーター」としています。
PR|第二新卒エージェントneo
フリーターからの正社員就職を相談する
20代の第二新卒・高卒・中卒・既卒・フリーターを対象にした就職・転職のサポートです。キャリアアドバイザーとの個別相談、履歴書・職務経歴書の添削、未経験OKの正社員求人の紹介など、内定までサポートを受けられます。対象や利用条件は公式サイトで確認してください。
20代向け第二新卒エージェントneoに相談するサービスの内容・対象は変わることがあります。最新の情報は公式サイトで確認してください。

既卒とフリーターの違いでよくある相談
既卒とフリーターについては、新卒との待遇の違い、就活の進め方の違い、なぜ呼び方がいくつもあるのか、という声がよく聞かれます。
新卒と既卒で、入社後の待遇は違いますか
新卒枠で入社した場合は、新卒と同じ条件で扱う会社が多いです。既卒歓迎の求人や中途の枠で入った場合は、会社ごとに決め方が違います。
待遇は求人票と、内定の時に出る労働条件の書面で確かめるのが確実です。『聞きにくい』と思っても、入社前に確かめるのは自然なことですよ。
既卒と新卒で、就活の流れは違いますか
新卒枠を使う場合は、説明会やエントリーの流れは新卒とほぼ同じです。違うのは、大学を通した案内が届きにくい点です。
既卒歓迎の求人では、書類選考から面接まで短い期間で進むこともあります。自分で日程を管理する分、手帳やスマホに予定をまとめておくと動きやすいです。
どうして既卒や第二新卒など、分かりにくい呼び方をするのですか
会社が「どの採用の枠で受けてもらうか」を分けるために使う言葉だからです。新卒の枠か、若手の中途の枠かで、研修や入社の時期が変わります。
呼び方は、応募できる求人を探す時の目印くらいに考えておけば十分です。自分がどの枠を使えそうかは、さきほどの判定表で確かめてみてください。
よくある質問
既卒とフリーターは、どちらを名乗ればいいですか?
どちらも事実なら、どちらでも構いません。既卒は経歴、フリーターは今の働き方を表す言葉です。就活の場では「卒業後はアルバイトをしていました」と事実を伝えれば十分です。
卒業後3年を過ぎたら、新卒枠には応募できませんか?
国の指針が求めているのは「少なくとも3年」なので、それより長く受け付ける会社もあります。ただ数は減るので、既卒歓迎や中途の求人も並べて探してみてください。
既卒のフリーターは第二新卒の求人に応募できますか?
第二新卒の求人は、正社員の経験がある人を想定していることが多いです。ただ「既卒可」と書かれた求人もあるので、応募条件を確かめてみてください。
既卒の就活はいつ始めればいいですか?
新卒枠を使いたいなら、新卒と同じ日程に合わせます。既卒歓迎の求人は通年なので、思い立った時から始められます。
既卒とフリーターで、国民年金や保険の扱いは違いますか?
呼び方では変わりません。勤め先の厚生年金や健康保険に入っているかどうかで決まります。入っていなければ、国民年金や国民健康保険に自分で加入します。
まとめ
- 既卒は経歴、フリーターは今の働き方を表す言葉で、両方にあてはまる人も多い
- 第二新卒は、卒業後に一度就職した人の若手向けの枠
- 卒業後少なくとも3年は新卒枠で応募できるように、と国の指針で求められている
- すべての会社が受け付けるわけではないので、求人の表記を確かめる
- 卒業後に何をしていたかを、短く前向きに話せるようにしておく
まずは、卒業した年月から3年以内かどうかを数えてみてください。制度は変わることがあるので、最新は厚生労働省のサイトで確かめておくと安心です。




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