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アルバイトでも毎月しっかり稼げている。それなのに周りから「正社員にならないの?」と言われて、『何がそんなに違うんだろう』と思ったことはありませんか。
結論から言うと、正社員とフリーターの違いは「今の月給」より「年齢を重ねた時の収入の伸び方」と「保険や休みの仕組み」に大きく出ます。
この記事を読めば、6つの違いと、今の自分にどちらの働き方が合うかが分かります。
正社員とフリーターの違いは「契約の形」から始まる
正社員は、期間の定めがない契約で、会社の通常の働き手として雇われる人です。フリーターは、パート・アルバイトとして働く人のことで、期間を区切った契約が多いんです。
『同じ職場で同じ仕事をしているのに』と感じる方もいますよね。実は、仕事の中身が同じでも、契約の形が違うと、給料の決まり方や保険の扱いが変わってきます。
統計の「フリーター」は、総務省の労働力調査で15〜34歳の卒業者などのうち、パート・アルバイトで働く人やその仕事を探している人を指します。言葉の意味はフリーターとは?でくわしく紹介しています。
| 比べること | 正社員 | フリーター(パート・アルバイト) |
|---|---|---|
| 契約の期間 | 定めがないことが多い | 数か月や1年など区切りがあることが多い |
| 給料の決まり方 | 月給が多い | 時給が多い |
| 働く時間 | 会社が決めたフルタイム | シフトで選べることが多い |
有期の契約が5年を超えたら
同じ会社で有期の契約が通算5年を超えた人は、申し込むと期間の定めのない契約に変わります(労働契約法の無期転換ルール)。
ただし、無期の契約になっても、正社員になるとは限りません。給料や仕事の中身は、別に決めがなければ有期の時と同じなんです。
6つの違いを比べてみる
違いは1つではありません。どれを大事にするかで、向いている働き方が変わります。
『結局、何がどう違うのか一覧で見たい』という方も多いはずです。下の表で、6つの違いをまとめてみました。
| 違い | 正社員 | フリーター |
|---|---|---|
| 収入の伸び方 | 年齢や経験とともに上がりやすい | 時給が上がらない限り、働く時間で決まる |
| 社会保険 | 勤め先の厚生年金・健康保険に入る | 条件を満たせば加入。満たさなければ国民年金・国民健康保険 |
| 休み | 会社の休日と有給休暇の制度がある | シフトで休みを決めやすい。有給休暇の制度もある |
| ボーナス | 会社の規定で支給されることが多い | 出ないか、会社ごとに違う |
| 転勤・異動 | 会社によってはある | ほとんどない |
| 責任 | 仕事の範囲が広く、任される量が増える | 決まった仕事が中心で、範囲がはっきりしている |

深夜や繁忙期のシフトで今の月収が高くても、同じ働き方を何年も続けられるとは限りません。比べる時は、1年先、5年先も同じだけ働けるかを考えてみてください。
ボーナスや転勤は会社によって大きく違います。求人票と、内定の時に出る労働条件の書面で確かめてみてください。
収入の伸び方は、国の統計で見ると分かりやすい
厚生労働省の令和7年賃金構造基本統計調査では、残業代などを除いた月の賃金は、正社員・正職員が358.8千円、それ以外が241.7千円でした。
もっと差が出るのは、年齢ごとの変化です。下の表は、同じ調査の年齢別の値です。
| 年齢 | 正社員・正職員 | 正社員・正職員以外 |
|---|---|---|
| 20〜24歳 | 247.5千円 | 203.5千円 |
| 25〜29歳 | 285.0千円 | 227.9千円 |
| 30〜34歳 | 321.1千円 | 233.8千円 |
| 40〜44歳 | 379.0千円 | 230.6千円 |
| 50〜54歳 | 412.7千円 | 229.7千円 |
正社員は年齢とともに上がり、正社員以外は20代後半からほぼ横ばいです。若いうちは差が小さくても、年齢が上がるほど広がっていくんです。
この統計はフルタイムで働く一般労働者の値です。最新の数字は、厚生労働省のサイトで確かめてみてください。収入の計算の仕方はフリーターの年収で紹介しています。
社会保険は「どこで加入するか」が違う
フリーターでも、週の所定労働時間が20時間以上で学生ではないなどの条件を満たすと、勤め先の厚生年金と健康保険に入ります。今は、厚生年金の被保険者が51人以上の会社などが対象です。
月額8.8万円以上という賃金の条件は、2026年10月に撤廃される予定とされています(厚生労働省)。加入しない場合は、20歳からの国民年金と、国民健康保険に自分で入ります。
令和8年度の国民年金の保険料は月額17,920円です(日本年金機構)。くわしい条件はフリーターの健康保険と社会保険で紹介しています。
転勤や責任は、求人を選べば調整できる
『正社員になると転勤があるのが心配』という声もよく聞かれます。実は、勤務地を限った正社員の求人や、転勤のない会社もあります。
面接では、こんなふうに聞いてみると確かめやすいです。
「転勤や異動は、どのくらいありますか?」
「この職種は今の店舗での勤務が基本で、本人の希望がない限り異動はありません」
税金の手続きは、働き方より「何か所で働くか」で変わる
所得税の仕組みは、正社員もフリーターも同じです。給与だけの人なら、2026年分は年収178万円までは所得税がかからない水準になりました(国税庁・財務省)。
違いが出やすいのは、フリーターがバイトを掛け持ちしている時です。2か所以上から給与を受けていて、年末調整されない方の給与などが20万円を超えると、確定申告が必要になります(国税庁)。
暮らしの手続きで違いを感じる場面
部屋を借りる時やクレジットカードを作る時は、収入が安定しているかを見られることがあります。正社員の方が説明しやすい場面があるのは確かです。
ただ、フリーターだから手続きができない、ということではありません。働いている期間や収入を示せる書類をそろえておくと、話が進めやすくなりますよ。
有給休暇は、正社員だけの制度ではありません。アルバイトでも、働いた期間や日数に応じて取れることがあるので、勤め先で確かめてみてください。
今の自分にはどっち?優先順位の判定シート
どちらが正しいということはありません。今の自分が何を大事にしたいかで、合う働き方が見えてきます。
『正社員になった方がいいのは分かるけど、決めきれない』という方もいますよね。下のシートで、あてはまるものに印をつけてみてください。
- 年齢を重ねても収入を上げていきたい
- 毎月の収入を安定させたい
- 保険や年金を会社の仕組みで整えたい
- 仕事の範囲を広げて、任される経験を積みたい
- 一人暮らしやローンなど、先の暮らしの予定がある
- 勉強や夢など、時間を使いたいことがある
- 働く日や時間を自分で選びたい
- 転勤や異動のない働き方がいい
- 決まった仕事を、決まった時間だけしたい
- 数年以内に進学や別の道を考えている

多く印がついた方が、今の自分に合っている働き方です。半々だった時は、「3年後にどうしていたいか」で考えてみてください。
迷った時の考え方の例
例えば、時給の高いアルバイトで今の月収は満足、という25歳の場合です。今の差が小さくても、さきほどの統計のように30代以降で差が広がりやすい点は知っておくと安心です。
逆に、資格の勉強で2年だけ時間がほしい人なら、その間はシフトを選べるアルバイトの方が合っていることもあります。期限を決めておくのがポイントです。
これからの考え方は、ずっとフリーターでいるとどうなる?でも紹介しています。
フリーターから正社員を目指す時の入り口
正社員を目指すと決めたら、入り口は1つではありません。今のバイト先の登用、ハローワーク、就職エージェントなどから選べます。
『どこから手をつければいいの?』と思った方は、下の表で自分に近いものを選んでみてください。
| 入り口 | 向いている人 |
|---|---|
| 今のバイト先の正社員登用 | 今の職場で長く働きたい |
| ハローワーク・わかものハローワーク | 地元で、対面で相談しながら探したい |
| 就職エージェント | 何が向いているか分からない・面接が不安 |
会社には、パート・アルバイトから正社員への転換を進める措置をとることが法律で求められています(パートタイム・有期雇用労働法)。登用の試験はその一例ですが、条件や実績は会社ごとに違います。
例えば第二新卒エージェントneoは、20代に特化した就職・転職のサポートです。公式サイトでは対象を「第二新卒・高卒・中卒・既卒・フリーター」としています。
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フリーターからの正社員就職を相談する
20代の第二新卒・高卒・中卒・既卒・フリーターを対象にした就職・転職のサポートです。キャリアアドバイザーとの個別相談、履歴書・職務経歴書の添削、未経験OKの正社員求人の紹介など、内定までサポートを受けられます。対象や利用条件は公式サイトで確認してください。
20代向け第二新卒エージェントneoに相談するサービスの内容・対象は変わることがあります。最新の情報は公式サイトで確認してください。
進め方の全体は、フリーターから正社員になるにはでまとめています。
正社員とフリーターの違いでよくある相談
よく聞かれるのは、手取りがフリーターの方が多い時はどうか、保険に入っていれば同じでは、という声です。正社員の責任の重さについての相談もあります。
正社員の手取りより、フリーターの月給の方が多い時は
今の月の手取りだけを見ると、フリーターの方が多いことはあります。ただ、比べる時は1年や5年の単位で見てみてください。
正社員はボーナスや昇給で、年単位の収入が変わります。フリーターはシフトが減ると収入も減るので、「今月」ではなく「来年も同じだけ働けるか」で考えると比べやすいです。
両方とも社会保険に入っていれば、同じではないですか
保険の面では近くなります。ただ、収入の伸び方や、契約の期間、ボーナス、任される仕事の範囲は違うままです。
『保険があるなら十分かも』と思う方もいるはずです。その時は、さきほどの判定シートで、保険以外に大事にしたいことがあるかを確かめてみてください。
正社員って、言うほど責任がありますか
職場によって違いますが、正社員は仕事の範囲が広く、後輩の指導や数字の管理を任されることが増えます。その分、経験として積み上がりやすいとも言えます。
責任の重さが不安な方は、面接で「入社後に任される仕事」を聞いてみてください。「最初の1年はどんな仕事をしますか?」と聞くだけでも、働き方が想像しやすくなります。
数年後、正社員とフリーターで何が違ってきますか
今は同じくらいの収入でも、数年後にどうなるかが気になる、という相談です。結論から言うと、差が出やすいのは収入と、職歴として書ける経験です。
正社員として数年働くと、職務経歴書に「任された仕事」を書けるようになります。アルバイトでも任されたことは書けるので、今のうちから仕事の中身をメモしておくと、どちらに進んでも役に立ちますよ。
よくある質問
正社員とフリーターの一番大きな違いは何ですか?
年齢を重ねた時の収入の伸び方です。厚生労働省の統計では、正社員は年齢とともに賃金が上がり、正社員以外は20代後半からほぼ横ばいでした。
フリーターでも厚生年金に入れますか?
入れます。週20時間以上で学生ではないなどの条件を満たし、勤め先が対象の会社なら加入します。最新の条件は日本年金機構で確かめてみてください。
フリーターにボーナスは出ますか?
出ない職場が多いですが、会社ごとに違います。求人票や労働条件の書面で確かめてみてください。
無期転換したら正社員になりますか?
正社員になるとは限りません。期間の定めがなくなるだけで、給料や仕事の中身は別に決めがなければ有期の時と同じです。
フリーターから正社員になると、自由な時間は減りますか?
働く日や時間を自分で選ぶことは難しくなります。ただ、休日や有給休暇の制度があるので、休みの予定は立てやすくなる面もあります。
まとめ
- 正社員とフリーターの違いは、契約の形から始まる
- 収入の伸び方・社会保険・休み・ボーナス・転勤・責任の6つで比べられる
- 国の統計では、年齢が上がるほど賃金の差が広がっている
- 判定シートで、今の自分が大事にしたいことを数えてみる
- 正社員を目指すなら、登用・ハローワーク・就職エージェントから入り口を選ぶ
まずは、判定シートのどちらに印が多くつくか確かめてみてください。




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